所属医院案内

大学で11年ほど研究生活を送った後、母の診療所を段階的に継承して26年目に入りました。

もともと気が短く、手先が器用な方でもないので、普段の診療では自分の技量をわきまえつつ、いろんな歯科の病気やその治療法について説明をすることに心をくだいてます。

昨今は膨大な調査結果に基づいた「根拠のある歯科治療」が重視されていますが、十分な根拠が生まれるには少なくとも年単位、長い調査では10年以上の年月が必要です。それゆえに最新の治療方法は根拠があまり十分ではないと考え、新しい技術や製品をさほど積極的には受け入れない姿勢で治療を行っています。

歯科治療に関する玉石混交のニュースが毎日のように飛び込んで、患者さんのみならず歯科医療関係者も惑わされかねない時代なので、この点にとくに注意を払って取り組んでます。

また、歯科治療のほとんどは職人の仕事なので、前述の根拠のある歯科治療をすべての先生が行えるわけはありません。思い通りに根拠のある歯科治療法できる先生もいれば、残念ながらそうでない場合もあります。私の場合はどうなのか？自己採点するのはなかなか難しいですが、かろうじて60点はもらえるのかな？と思っています。

つまり、いちばん信頼できる方法を選んでも、治療に失敗することもありますし、治療をうまくできたと思っていても、その後の結果が思わしくないこともあります。

このような場合も想定して治療前に説明をさせていただくことが大事だと心がけ、自分には難しいなと感じた場合や苦手な治療は経験豊富な先生にお願いして対応してもらうことにしています。

このようなスタンスで治療に取り組んでいますが、おかげさまにて四半世紀もの間、理解のある患者さんにささえられ、育ててもらっています。

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