組織概要

臨床器材研究所とは

歯科材料・器械の研究、開発はめざましい進歩を遂げつつあり、新しい治療法の開発等が精力的に進められています。しかし、わが国においてはこれら治療技術の進歩が速やかに反映されにくく、歯科医療の前線を担っている開業歯科医、臨床医にむけて迅速かつ適切な情報伝達および技術提供がなされておりません。
臨床器材研究所は、1986年に創立されて以来、歯科材料・器械の研究を集学的に行う事をその基本理念とし、活動の骨子としてきました。当研究所の知見は、インターネット上にて閲覧可能とするにとどまらず、関連諸学会で報告し、医療従事者、研究者への情報伝達を行っていきたいと考えております。

理事長挨拶

臨床器材研究所は1986年に川原春幸大阪歯科大学名誉教授によって設立され、臨床的な見地から歯科材料・器械の評価を研究活動の骨子としています。
これらの研究活動でなされた知見は関連諸学会において報告され、国内外の歯科医療提供者と研究者へ情報伝達を行ってきました。2009年に後任として私が研究所の統括業務をお預かりし、2013年以降は既存の歯科材料の臨床応用後の予後評価も研究対象とし、日本臨床研究安全評価機構の承認下で臨床研究を行っています。研究所員の大半は開業歯科医であり、以下のような活動を行っています。

特定非営利活動法人
臨床器材研究所 理事長

Dai Kawahara

事業案内

月一度および夏期・冬期・新年のミーティング

さまざまなテーマを取り上げて講師を招聘したり所員の臨床例を供覧してもらい討議を行っています。

手術手技のトレーニング

愛媛大学医学部大学院の解剖学・発生学講座の協力を得て同学の手術手技研修センターにてご遺体を使用したトレーニングプログラムを起案し、臨床的な視野で解剖研修とインプラントに関連した基本的な口腔外科手術手技のトレーニングを行っています。

日本口腔インプラント学会認定講習会の開催と専修医・専門医・指導医の修得サポート

当研究所は日本口腔インプラント学会の臨床系指定研修施設の認定を所得しており、インプラントに特化した卒後教育を年間におよそ100時間にわたって行う学会事業の一翼を担っており当研究所のもっとも大きな事業です。これまでに同学会の指導医6名、専門医21名、専修医30名を輩出しており、卒後教育後はこれらの修得サポートを行っています。

関連諸学会での活動

日本口腔インプラント学会のみならず、日本歯科産業学会の会長として、また美容口腔管理学会の幹事として事務局と編集業務に関わっています。これらの二学会の編集委員の他、下記学術雑誌の査読を行っています。
Bio-Medical Materials and Engineering 編集査読委員
Acta Biomaterialia 覆面査読委員
Dental Materials Journal 覆面査読委員

理事

役職名 氏 名
理事長 川原 大
副理事長 添田 義博
施設長 添田 義博
理事 伊井 克安、井藤 正純、上原 亮、洪里 周作、髙安 勇輝、丹羽 健、橋本 公生、林 正人、藤田 義典、舩戸 大、松岡 幸生、涌本 昇、和田 主実
監事 扇谷 義郎、仲西 健樹

※順不同

指導医・専門医・専修医

資格 氏 名
指導医 赤木 誉、鈴木 一、添田義博、丹羽 健、林 正人、三村義昭、涌本 昇
専門医 足立哲也、伊井克安、石原 昇、今西恒夫、上原 亮、川原 大、金森公朗、神谷英道、木谷憲輔、北村清太、小池宏忠、白井伸一、利森 仁、中西 功、仲西健樹、橋本公生、古森 賢、松岡幸生
専修医 秋山剛久、足立安弘、生熊克成、岡野主裕、小川喜生、呉本勝隆、坂下寿人、坂本好司、関谷健祐、多鹿良裕、髙安勇輝、年名 淳、中廣剛士、浪花 拓、南部里恵子、西村有祐、花谷正信、福田竜一、藤原鋼一、舩戸 大、松島寛忠、松本康裕、南 唯廣、安田大勲、矢野正敏、山本修史、吉岡宣史朗、六本裕嗣、渡辺和泉

※順不同

沿革

  • 1986年・・・臨床器材研究所創立(東大阪市)
  • 1992年・・・口腔インプラント学会の研修施設認定
  • 1996年・・・100時間の研修コース開始
  • 2000年・・・歯科器材臨床研究会創設
  • 2001年・・・大阪府守口市に移転
  • 2013年・・・特定非営利活動法人設立
  • 2022年・・・現在に至る

川原春幸先生追悼文集
川原春幸先生と共に

皆様からお送りいただいた文集を是非ご覧ください。
原稿は随時募集しております。研究所までお送りください。

研究紹介

臨床器材研究所は1986年に設立され、歯科材料・器械の研究その活動の骨子としてきました。その活動で得られた知見は関連諸学会において報告され、開業歯科医を中心とする国内外の医療従事者や研究者と意見交換を行ってきました。
設立当初の25年間はinvitro、invivoに関わらずインプラント材料の生体反応を中心に報告してきましたが、近年は市販されているインプラント関連器材の特性を分析する研究に加え、種々のインプラントの臨床技法予後を後ろ向きに調査し報告してきました。臨床研究法の施行以降は外部倫理審査機関の承認のもとで後ろ向きの研究を継続しています。
さらに愛媛大学医学部生体構造医学講座の協力を得て同学の倫理審査委員会の承認のもと、OJTとしてご遺体を使用した手術手技研修トレーニングプログラムを起案し、臨床的な視野で解剖研修とインプラントに関連した基本的な口腔外科手術手技のトレーニングを行っています。
日本口腔インプラント学会の指定研修施設として当研究所では日本口腔インプラント学会の指定研修施設として行われている同学会の認定講習会の聴講が可能となるのみならず、日本口腔インプラント学会での学会発表や論文執筆の指導、そして専修医、専門医、指導医修得へのサポートが行われています。
また月に一度のペースで行われる月例会でメンバーならびに外部招聘講師の講演を聴講が可能です。

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